箕面・グレーの小さな家

箕面・グレーの小さな家

敷地面積62㎡ 大阪府箕面市 木造2階建て

難条件を超えて、豊かに暮らす

箕面の古くからある閑静な住宅街。第一種低層住居専用地域の角地に位置し、なおかつ狭小という、住宅設計としては極めて難度の高い条件に挑んだ住まいです。

限られた敷地の中で、法的な制約と向き合いながらも、暮らしの豊かさをいかに確保するかを徹底的に追求。ロフトは建築基準法の制限ギリギリまで広げ、ひとつでも多くの居場所を生み出しています。

結果として、空間に一定の圧迫感を残しつつも、それがかえって“包まれ感”や“こもれる居心地”として作用し、個性的で印象的な内部空間が実現しました。

外観はグレーのモルタル仕上げ。周囲の街並みに静かに寄り添いながらも、質感のある表情と落ち着いた存在感を放ちます。

限界を受け入れ、可能性を引き出す。設計の技術と発想が生み出した、小さくも芯のある住まいです。