高槻・田園風景にある家







敷地面積69㎡ 大阪府高槻市 木造3階建て
― 歴史ある土地に、木のぬくもりと空間のつながりを ―
古墳にほど近い、高槻の田園風景が今なお残る住宅街に建つこの住まいは、土地の記憶と呼吸を大切にしながら、現代の暮らしに寄り添う空間を目指しました。
外壁は、モルタル塗りの壁をガルバリウム鋼板でサンドイッチした構成。堅牢さと素材の表情が共存し、どこか懐かしくも洗練された印象を与えます。
内部は木構造をそのまま現しにしたシンプルな内装。余計な装飾をそぎ落とすことで、木そのもののぬくもりや経年変化を素直に感じられる空間に仕上げています。
スキップフロアと吹き抜けを用いた構成は、家の中のさまざまな居場所同士をゆるやかにつなぎ、人と空間の距離をぐっと縮めてくれます。視線や気配が自然に交わる、心地よい距離感が生まれました。
歴史ある風景と共に暮らし、素材と空間のつながりを丁寧に紡いだ住まいです。