神戸・間口3.5mの小さな家

神戸・間口3.5mの狭小住宅

敷地面積65㎡ 兵庫県神戸市 木造2階建て

最小限の敷地に、最大限の自由を描く

神戸の見晴らしの良い、古くからの住宅地。第一種低層住居専用地域に位置する角地という魅力的な立地でありながら、間口3.5mという狭小敷地。設計者にとってまさに“最難関”とも言える条件のもと、知恵と工夫を尽くした住まいです。

建物は、スキップフロアと吹き抜けを活用して縦方向に空間を伸ばし、限られた面積に多様な居場所とゆとりを生み出しました。間仕切りを最小限にとどめた構成は、将来的なカスタマイズや可変的な暮らしにも対応。小さく建てて、大きく住むという思想が息づいています。

内装には構造材をそのまま現しとし、素材の力強さと空間の素朴な美しさが同居。狭小でありながら、開放的であたたかい空気感に包まれた室内が広がります。

敷地の高低差を活かして半地下に設けた防音室は、音楽や趣味に没頭できる特別な空間。内部はスケルトン状態で施主に引き渡し、DIYによるカスタマイズを前提としています。設計と住まい手の共同作業によって、住まいは今もなお進化を続けています。

敷地の制約を受け入れ、それを魅力へと変換する設計力と、住まい手の自由な発想。その掛け合わせによって生まれた、小さくも可能性に満ちた都市型住宅です。